#038 音楽著作権に関係する主な登場人物(その34)「著作権使用者」(19)「音楽を広告に使う人たち」(2)

何度か見ていただいている参考イメージ図「音楽著作権使用料の一般的な流れ」の「その他」にはどんな人がいるかを見ています。

インディーズの音楽クリエイターやアーティストのみなさんの楽曲も、CMなどの広告に利用される場合があります。今回から「音楽を広告に使う人たち」について見てきています。

インディーズの音楽クリエイターやアーティストのみなさんご本人が広告主になる場合以外は、ご自身で手続きをすることはないと思いますが、著作者あるいは著作隣接権者として、広告主や広告会社から確認や許諾を求められることがありますので、その点にご留意しながらご覧ください。

<参考:イメージ図「音楽著作権使用料の一般的な流れ」>

<CMで楽曲を利用する際の手続き(その1)(既存の楽曲を広告に使う場合)の続き>
前回は、CM制作に係る手続きについて見ました。今回は、CM放送・配信などCMの展開方法ごとの利用手続きについて見てみます。

<CM放送・配信などに係る手続き>
JASRACの説明の区分に合わせて、CM放送に係る手続き、CM配信に係る手続き、CMを放送・配信以外でも利用する場合の手続きの順に説明します。

<CM放送に係る手続き>
・事前エントリー
原則として放送回数の確認が取れる広告主あるいは広告会社が、オンエア開始の前日までに、CM放送利用申込みを行います(テレビCM放送利用申込書・ラジオCM放送利用申込書をJASRACに提出します(放送期間は申込書1枚につき最大3ヵ月))。

・放送回数の報告
広告主あるいは広告会社(テレビCM放送利用申込書・ラジオCM放送利用申込書の申込者)は、事前エントリーした放送期間の終了日から起算して2ヵ月後の末日までに、その期間の放送回数を報告します。

<CM配信に係る手続き(CMをストリーミング形式で配信する場合)>
JASRACでの取扱いの場合、CMの配信方法によって取扱いが異なり、手続きする主体が変わります(JASRACサイトページ「インターネットCM配信での音楽利用(商用配信)」)。

・CMを広告主ホームページで配信する場合
広告主自身により手続きを行います(インターネット上での音楽利用の商用配信の手続きに従います)。

広告主が、JASRACのインターネットでの利用許諾申込受付システムであるJ-TAKTを通じて申請(企業情報や配信情報の登録)を行い、基本契約書(初回時)やサービス概要書の提出を行います。その後、JASRACから利用許諾の通知メールが届き、許諾番号・許諾マークを広告主のホームページに掲載します。利用曲目報告や利用料の支払いを行います。

・広告主ホームページ以外のインターネット上のサービスの広告スペースでCMを配信する場合
広告主、広告代理店などの広告関係事業者により手続きを行います。

配信開始前日までに「インターネットCM配信利用申込書」をメールで提出します。この場合の申込期間は申込書1件について最大3ヶ月です。申込書の提出に基づき、JASRACは許諾番号を発行し、申込みを行った広告関係事業者はそれを受領します(メールで提出した「インターネットCM配信利用申込書」に許諾日と許諾番号が記載され、JASRACから返送されます)。

配信終了日の翌々月末日までに、「配信回数報告書」の配信回数報告日欄と配信回数報告欄に記入ものをJASRACにメールで送付します。配信回数報告の翌月末日頃に配信使用料の請求書が届き、請求書発行日の翌月末日までに配信使用料を支払います。

・それ以外の方法で配信する場合
原則として、配信事業者や配信メディアなど、配信サイトの運営者により手続きを行います。

手続きの流れは、「CMを広告主ホームページで配信する場合」と同様です。

<CM配信に係る手続き(CMをダウンロード形式で配信する場合)>
いずれのCMの配信方法による場合も、ダウンロード形式で配信する場合には、別途、JASRAC送信部ネットワーク課に問い合わせます。

<次回の予告>
次回は、「音楽を広告に使う人たち」の「CM放送・配信などCMの展開方法ごとの利用手続き」(CMを放送・配信以外でも利用する場合)について見ていく予定です。

(次回もよろしくお願いします!)

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