#014 音楽著作権に関係する主な登場人物(その10)「著作権等管理事業者」(5)

今回は、「音楽著作権に関する主な登場人物」の「著作権等管理事業者」の第5回です。

前回は「音楽を創作する人」と「音楽を利用する人」との関係において、JASRACやNexToneなどといった「著作権等管理事業者」がどのようなことをしているかについてみました。

<「著作権等管理事業者」の管理楽曲のデータベースについて>
今回は、「著作権等管理事業者」が管理する楽曲のデータベースを少し見てみます。

インディーズの音楽クリエイター・アーティストの皆さんが、「音楽出版社」を通じるなどして、「著作権等管理事業者」にご自分の楽曲を管理委託されている場合には、それらの楽曲の「著作権等管理事業者」での管理の状況を確認できるデータベースです。

「著作権等管理事業者」は、管理委託に関する契約や、個々の楽曲の管理が委託される際に「音楽を創作する人」(多くの場合、音楽出版社)から提出される作品届に基づいて、楽曲の管理を開始します。

「音楽を創作する人」側から管理を委託された楽曲はデータベース化され、それぞれの「著作権等管理事業者」のインターネットサイトなどで検索・閲覧可能な状態になります。

「音楽を利用する人」側も、利用したい楽曲がある場合、このデータベースで検索をすることができます。つまり、利用したい楽曲が「著作権等管理事業者」の下で管理されているのか、管理されているのであれば、どの「著作権等管理事業者」が管理しているのか、音楽著作権のうち、どの権利(後に説明しますが「支分権」)までを管理しているのかを、インターネットサイト上で確認することができます。

ここでは、主な「著作権等管理事業者」の場合として、JASRACとNexToneについて見ていきます。

1. JASRACの場合
JASRACでは、インターネットサイトのトップページに「J-WID 作品検索」(あるいは「作品検索 J-WID」)というボタンがありますので、そのボタンをクリックすると「作品データベース検索サービス」というページが出てきます。

そのページに記載されている内容を読んで内容を了承して「了承」ボタンをクリックすると「作品データベース検索」ページが出てきます。このページで「作品タイトル」や「権利者名」(「著作者」か「出版者」の別を指定します)、「アーティスト名」などを入力して「検索」ボタンをクリックすると、該当する楽曲があれば、検索結果としてリストが出てきます。

この検索結果のリストで利用したい楽曲を確認できたら、その楽曲の「タイトル」をクリックすると、その楽曲の「権利者情報」や「管理状況」に加え、JASRACがどの権利(後に説明しますが「支分権」)までを管理しているかの情報を確認できます。

「演奏」から「通カラ」までの管理が全てJASRACであれば、その楽曲はJASRACに全信託(著作権者がJASRACに全支分権を委託していること)で、編曲などの許諾以外は、JASRACが許諾できることになります(ただし、外国楽曲や専属楽曲など、一部は許諾などについて別の取扱いが必要となります。この点などは、別の機会に説明します)。

2. NexToneの場合
NexToneの場合も、同様に、管理楽曲のデータベースが準備されています。

ただ、NexToneは、2017年4月からイーライセンス事業本部とJRC事業本部が統合され、管理が一本化する予定ですので、それまでは、イーライセンス事業本部とJRC事業本部のそれぞれのデータベースを確認する必要があります。

NexToneのインターネットサイトに、「イーライセンス事業本部サイト」と「JRC事業本部サイト」のページへのリンクがありますので、それぞれのページの「作品検索」ボタンから検索を行うことができます。同じく権利者情報や管理状況を確認することができます。

「著作権等管理事業者」が提供するこれらのデータベースを確認することにより、インディーズの音楽クリエイター・アーティストの皆さんの楽曲が、「音楽出版社」を通すなどして、「著作権等管理事業者」に管理委託されている場合に、それらご自分の楽曲がどのように管理されているかについて確認できるということになります。

(次回からは、今まで説明した「作詞家・作曲家」、「音楽出版社」、「著作権等管理事業者」以外の、音楽制作者側と音楽使用者側の登場人物の説明を行う予定です。次回もよろしくお願いします!)

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