#043 音楽著作権に関係する主な登場人物(その39)「著作権使用者」(24)「ゲームを製作する人たち」(2)

何度か見ていただいている参考イメージ図「音楽著作権使用料の一般的な流れ」の「著作権使用者」の「その他」にはどんな人がいるかを見ていますが、今回は「ゲームを製作する人たち」について見ていきます。

インディーズの音楽クリエイターやアーティストのみなさんの楽曲も、ゲームに利用される場合があります。また、インディーズの音楽クリエイターやアーティストのみなさんご本人で、ゲームアプリなどを製作されている方もいらっしゃると思います。

ゲームに利用する場合、大きく分けて、ゲームの製作において「楽曲」を録音すること(「ゲームの製作」)と、インターネットでゲームの配信を行うこと(「ゲームの配信」)の2つが考えられます。前回は、このうち、「ゲームの製作」について見てみましたので、今回は「ゲームの配信」について見てみます。

<参考:イメージ図「音楽著作権使用料の一般的な流れ」>

<「ゲームの配信」に係る手続き>
・(前回説明した)「ゲームの製作」に係る手続き(ゲームへの録音)
ゲームアプリなどで「楽曲」を使用する場合、JASRACでの取扱いとしては、「ゲームの製作」に係る手続きを経てゲームの製作を行った後に「ゲームの配信」をする際は、「インタラクティブ配信」に係る手続きを行うことになります(JASRACサイトページ「ゲーム配信での音楽利用(商用配信)」(商用配信の場合)、「ゲーム配信での音楽利用(非商用配信)」(非商用配信の場合))。

特に明記しない限り、ここでは「商用配信」についての説明を行います。また、NexToneでの取扱いについては、NexToneサイトページ「DVD・ビデオ等映像、またはゲームに音楽を録音する場合のお手続き」と「インターネット上で音楽を利用する場合のお手続き」をご参照ください。

・「ゲームの配信」に係る手続き(「インタラクティブ配信」)
JASRACに管理委託している「楽曲」をゲームで使用し、そのゲームを配信する際には、JASRACの「インタラクティブ配信」の手続きに沿ってプロセスを進めます。

J-TAKT(オンラインライセンス窓口)による申込み、基本契約書(初回申込時)の締結、サービス概要所の提出が順次完了すると、JASRACより許諾通知メール(許諾番号および許諾マークが添付)を受け取り、利用開始後に利用曲目や収入報告を行い、使用料の支払いを行うという一連のプロセスです。

インタラクティブ配信の使用料については、JASRACでの取扱いでは、「通常ゲーム」、「特定ゲーム(音楽ゲーム)」、「ゲームソフトの配信使用料の特例措置」の3つの場合を想定しています。これらのそれぞれにより、インタラクティブ配信の使用料が異なります。

「通常ゲーム」について、「『特定ゲーム』にも『ゲームソフトの配信使用料の特例措置』にも該当しないもの」としています。

「特定ゲーム(音楽ゲーム)」については、「ゲームソフトと音楽データがそれぞれ独立し、ゲームを行う際に、任意に音楽データを用いる特定のゲーム(多曲利用を前提としたいわゆる音楽ゲームで、ユーザーがプレイする毎に任意に楽曲を選択、差し替えても、ゲームそのものの目的が変わらないもの)」(JASRACサイトページ「特定のゲームに用いる音楽データ配信の取扱い」)としています。「特定ゲーム」の配信で内国楽曲を利用する場合は、「ゲームの製作」に係る手続きは不要です。

「ゲームソフトの配信使用料の特例措置」については、「「特定ゲーム」以外のゲームソフトで、利用する楽曲すべてがそのゲームのために書き下ろされた楽曲で、かつJASRAC管理楽曲を1曲以上利用するもの」としています。

<商用利用と非商用利用(拙稿#024での説明と同じです)>
JASRACのサイト「インターネット上での音楽利用」によれば、
・ 商用配信とは
情報料または広告料等収入を得て行う配信、および収入の有無にかかわらず営利を目的とする者が行う配信
・ 非商用配信とは
個人・非営利団体・文部科学省が定める教育機関等が行う営利を目的としない配信
のことをいいます。

個人の場合、非商用配信の規定が適用となる場合がありますが、その場合でも、「楽曲」の著作権がJASRACに管理委託されている場合、「著作権使用料」の支払いが必要です。

<次回の予告>
次回も、「著作権使用者」について見ていく予定です。

(次回もよろしくお願いします!)

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